黄昏ミュージックvol.92  ラヴ・ラヴ・ラヴ/ザ・タイガース

スタジオ盤とライブ音源で強烈に異差がある楽曲と云えば「私たちの望むものは/岡林信康Withはっぴいえんど」があまりに有名だが、当時から手練れで知られたはっぴいえんどの面々の素であるロックな一面が中津川と云う非日常で表出されたというだけで、然もありなんな出来事だと思っている。
一方、GSブームの中、No1.アイドルとして列島を席巻したタイガースの、安井かずみ&村井邦彦というこの時期の和製ポップスのトップランナー二人によるビートルズ擬の楽曲での演奏こそは異差の塊なのだ。
とは云え、当時のことドラムの回線が少なすぎてスネアの音しかほぼ録れていない代物なのだが、このワイルドなリズム隊に乗り、歪み叫び散らかす森本太郎のギターが凄まじくロック。そして今や名優として名高い岸部修三(当時)の異常に音数が多いベースラインは真性のロックベースのそれなのだ。彼がその後、井上堯之等と組みながらも役者に転向したのは、押し寄せるフュージョンブームと自身が持つロック性との折り合いが付かなかったからだと筆者は想像するのだが、果たして?(se)

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アダン・グループの新たな拠点が遂に完成!

アダンファーム プレゼンツ「ギャラリー ラナイ」
真名瀬(葉山)を拠点に、泉岳寺(品川)〜渋谷(奥渋)を結ぶ極上の経絡(ライン)を網羅する故に産み出される、産まれたばかりの、アート、インテリア、ファッション、カルチャーを、多くの人々の手でハイブリッド・リミックスし皆様にお届けするハブ・ステーション、それが「ギャラリー ラナイ」です。
ギャラリー ラナイ オンラインショップ
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やっとできました。
海辺の古民家を一年がかりで改築しました。
ちょっと気持ちがいい小さな庭があるので、「ラナイ」と名付けました。
とても昔、ワイキキの外れにあったレストラン タヒチアン・ラナイからパクりました。
あの頃、私は夜な夜なそのバーで飲んだくれていたのです。アンディ・カミングスやジェノア・ケアヴェのライブに浮かれてね。四〇年も前のことで、タヒチアンラナイも出演者も、もはやすべて消えてしまった。ちょっと、そんなことなど思い出して。まァ、だけど、ハワイにまるで関係なく、このラナイで面白いことが出来たらと思っています。

葉山町真名瀬バス停からすぐ
ギャラリー(私設公民館) ラナイ
館長  河内 一作

黄昏ミュージックvol.91  カクトウギのテーマ/坂本龍一

 記録的な猛暑で昨年同様、ミットテンポのフュージョンに涼を求める毎日が続いている。
 このBPMに多少飽きてくると、少しテンポアップしたこの名曲に移行するのが常だ。
 ここからブラジリアン・フュージョンやバリー・ホワイトのキラキラしたストリングスの入口などとしても使うことも。
 同作が発売された1979年は思いのほか、まだフュージョンの残り香がある時代で、演奏、編曲を担当した77年の名作「ピラニア軍団」同様に、その後、一世を風靡するYMOとしてのテクノ、ニューウェーブ感は皆無だが、本作の、小原礼、高橋ユキヒロ、鈴木茂、松原正樹、大村憲司、渡辺香津美(別名義)という豪華セッションは、手練れ多数の世界のフュージョン界と比べても何の遜色もないもので、既に編曲家としてその名を馳せていた教授らしく、そつのない弦アレンジは特出するものだ。(se)

黄昏ミュージックvol.89  ホワイ・ダズ/ロニ・カスピ

 ドラマーで編曲家、作曲家はそこそこいる。
 同様の本籍で女流S.S.W.と云うとそうそう名前が出てこないが、かのアヴィシャイ・コーエン・トリオで変拍子ブリブリの手練れドラマーが、実はもう一つの異なる人格を有していたのだ。
 その楽曲群はルイス・コールをはじめとするLA周辺のアーティストとの互換性を感じさせるが、6曲入り傑作EPの中でも本作だけは、1975年頃のプログレ色が施された、あのトッド・ラングレンとも互換している様に聴こえるのは筆者だけだろうか?必聴!(se)