黄昏ミュージックvol.10 2  風/冬木透

 音楽の初期衝動は「洋楽だ」なんて高度な耳を少年期持ち合わせてなく、当然、FENなるものの存在も知らなかった。それ以前にラジオ文化はTVにとって変わられ、音楽の情報はかぶり付くように見ていたTVの特撮ドラマ、アニメ、CMからのものがほとんどだった。
 “三つ子の魂百まで”とはよく言ったもので、当時知った楽曲は今でも空で歌えるものが多い。
 上記ジャンルと並んで父親からの影響か?時代劇の主題歌も同時に好きなものが多かった。
 そんな中、途中からまるでメロディーが取れなくなる楽曲が本項の「風」だ。
 再発でその記憶をただることになり、記憶喪失の原因を知るのだが、当時の筆者には追いきれない急激なコードの転調がその原因だった。
 アニメの挿入歌としてシューマンやスベリウスなどを使用する冬木透なら、当然ありうる曲調だがその頃の地方少年には到底持ち合わせない感覚だった。
 天保年間、混迷極める江戸を、主人公、風の新十郎(栗塚旭)が事件を追う。モノクロ映像のクールネスをさらに後押しする隠れた名曲だ。(se)

すずきらな黒板画展 海辺でえがく

「すずきらな黒板画展 海辺でえがく」
2025年8月3日(日)〜9日(土)
11:00~18:00(3日のみ13:00~18:00)
入場無料

【イベント】
⚫︎ライブペイント
開催日時:2025年8月3日(日)13:00~、9日(土)15:30~

⚫︎ワークショップ「海をテーマにえがこう」(要予約)
B5サイズのチョークアート制作を体験。完成した作品はお持ち帰りいただけます。
画材(キットパス)のお土産付き。
開催日時:2025年8月9日(土)11:00~12:00、14:00~15:00
定員:各回8名
所要時間:1時間程度
材料費:2,500円(税込)
こちらからご予約ください
https://forms.gle/AtVcG317711edMmh6

【作家紹介】
すずきらなRana Suzuki(Twitter/Instagram:@ranas0803)

千葉県出身。学校の黒板に大きな絵を描く黒板画を多数制作して話題に。チョークやクレヨンなどで日常の中の質感を切り取る。
出版に「みんなで描こう!黒板アート」(誠文堂新光社)

展示歴
2025 FIND YOUR ART PROJECT 柏高島屋
2025 SEIKO HOUSE GINZA ショーウィンドウ
2024 成田空港 クリスマスウィンドウアート<千葉県成田市>
2024 松戸アートピクニック2024~ここにあること~
2024 すずきらな黒板アート展<三重県伊賀市>
2024 すずきらなinASAHIKAWA HEART BASE<北海道旭川市> 
2024 FIND YOUR ART PROJECT流山おおたかの森S・C、柏高島屋
2023 「黒板街」<香川県善通寺市>
2023 旭の芸術祭2023<千葉県旭市>
2023 「知られざる文具アートの世界」<京都・東京・神奈川・広島・静岡>
2021 「コロナ禍のクリエーション展in札幌」NHK札幌拠点放送局
2020 「コロナ禍のクリエーション」NHKプラスクロスSHIBUYA

受賞歴など
2022 第57回亜細亜現代美術展 入選
2021 2021 第105回記念 二科展 入選
2019 ART Battle Japan 日本一決定戦 優勝 世界大会日本代表

会場:Gallery Lanai/ギャラリーラナイ(〒240-0112 神奈川県三浦郡葉山町堀内1088)

展示に関するお問い合わせ:RunArts合同会社 鈴木蘭菜 runarts2024@gmail.com

黄昏ミュージックvol.101  蝶は飛ばない/ザ・ゴールデンカップス

 ロックを作ったと云っても過言でない英米のレジェンド達が次々と天国に旅だってゆく中、この国のロックギターを確立させた一人、エディ藩氏が先日亡くなられた。
 雨後の筍のように誕生していったグループサウンズなる数多の楽団は、ジャケットに記されたアートロック期には多数が消滅、または歌謡曲へと流れていった。
 本作もなかにし礼、鈴木邦彦という「長い髪の少女」他、カップスのヒット曲のほとんどを手がけた歌謡界の腕利きコンポーザーコンビの作品だが、日本語を歌唱すると、そのオンリーワンなこぶしゆえ、好き嫌いが大きく別れるデイブ平尾の歌声が、不思議とこの楽曲に関してはアレンジにすんなり溶け込み良質な和製R&Bとして仕上がっている。
 この辺りは、鈴木邦彦に加え、J・ポップの生みの親とも云える村井邦彦も参加しているからなのか?また、印象的なミッキー吉野のハモンドオルガンはこの楽曲から導入されたとか。
 通常、筆者はチカーノソウルの導入部として選曲することが多いのだが、その辺りの音群を好むリスナーには特にお勧めな秀曲なのである。(se) 

【好評につき会期延長!】ブルース・オズボーン 「flying object」引き続きご観覧できます。

2025年のGWに行われたアダンファームプレゼンツ「シン・幸せハッピー展」〜における「ゲイジツ実験室ラナイ」〜で展示されたブルース・オズボーン「flying object」シリーズは好評につき不定期ですがご観覧できます。

※ご観覧の際は下記まで事前にご連絡いただけると幸いです。
yoshiko@intheozone.net



more info.→ブルース・オズボーン・オフィシャルサイト
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