トータルアルバムの金字塔、ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」と、ロックオペラの代表作フーの「トミー」に挟まる形で1968年にリリースされ、そのレジェンダリーな2作の両面を備え且つ高度な音楽性が散りばめられた名作プリティ・シングスのアルバム「S.F.スロウ」より主人公S.F.スロウのthemeとも云える冒頭の曲を今回は紹介したいと思う。
セレクトの切っ掛けとしては、元祖サンプラーと称される鍵盤楽器メロトロンの水面下での復興の動きの中、洗い直した際にこの楽曲が急激に浮上してきたからだ。
同時期のs.s.w、ドノヴァンを彷彿させるラガロックな立ち上がりから、間奏でのスリリングなリズム包み込むようなメロトロンの帳が立ち現れる。スロウ誕生祝うトランペットの類似音が物語の幕開けを更に声高に告げる。
しかし、その人の業を巡る物語の先にあるものは?(se)
投稿者: adanendo
2024年12/28(土)DJ:希望DJ crew
2024年12/28(土)
ゲストDJ:希望DJ crew
レジデントDJ:SOHMEI ENDOH
2024年12/21(土)ゲストDJ:佐藤こうき
2024年12/21(土)
ゲストDJ:佐藤こうき
レジデントDJ:SOHMEI ENDOH
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りんご生搾りカクテル 1320円(税込)
黄昏ミュージックvol.94 ヴェラ/クインシー・ジョーンズ feat.トゥーツ・シールマンス
巨星墜つ。決して誇大ではなく、アフリカン・アメリカン・ミュージックの全てを知り尽くす音楽家クインシー・ジョーンズが亡くなった。
ジャズを出自にクラッシックも網羅。80年代初頭のマイケル・ジャクソンの快進撃を影で支え、1981年のイアン・デューリー・アンド・ザ・ブロックヘッズのギタリスト兼キーボード奏者チャズ・ジャンケルの楽曲「愛のコリーダ」の大ヒットカバーで一般的にもその名を知られるようになる。
クインシーのポップスとは別の側面としてサウンドトラックを多く手がけているが、その際の”黄昏シーン”として多用されるのがトゥーツ・シールマンスが奏でるクロマティックハーモニカ。そのサウンドこそ、この二人にしか表現し得ない稀有な響きであり、筆者がクインシーに求める大好きな音なのだ。
本作は、その大ヒットチューン収録で著名なアルバム「ザ・デュード」でひっそりと佇むイヴァン・リンスの名作に、夜のとばりをふんわり纏わせ極上の仕上がりとなった美しき名曲なのである。R.I.P.(se)
ブルース・オズボーン常設展「once upon a time Vol.5」
ブルース・オズボーン常設展「once upon a time Vol.5」@アダン 2024/10/17(Thu.)〜
ブルース・オズボーンの写真シリーズ、once up on a time がスタートしてから、早くも5回目になりました。
今回は、ブルースが来日した1980年直後に撮影した作品の数々を展示しています。
当時は、雑誌もコマーシャルもクリエイティブな表現が全盛期の頃でしたので、ロサンゼルスで主に音楽業界の撮影をしていたブルースは東京のエネルギーに刺激され、それまでの音楽業界の仕事に加えて、ファション雑誌やコマーシャルの制作など、次々に挑戦していきました。
写真のキャプションにQRコードをつけていますので、懐かしい映像やミュージシャンの音楽なども聴いたり見たりする仕掛けになっています。
上記掲載写真以外にも多くの作品をご覧いただけますので会場にお越しいただけたら幸いです。
ブルース・オズボーンの最新情報は
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黄昏ミュージックvol.93 テイク・アウェイ/ヒュー・コルトマン
UKのブルース・ロック・バンド、ホークスでシーンに躍り出て、ソロ転向後はナット・キング・コールのカバー集などジャズシンガーの様相を呈していたヒュー・コルトマンだか、本年リリースした傑作アルバム「グッド・ギフト」は現在の最深度であるジョー・ヘンリープロデュース作品を彷彿させるアメリカーナ的プロダクト。
現在の活動拠点フランスは意外にもアメリカーナに傾倒する人脈もあるにはあるが、ここまでのサウンドをかの地で成立させることは脅威。
本楽曲に関してはあのダニエル・ラノワ風味も僅かに感じてしまう筆者なのであった。(se)