黄昏ミュージックvol.81 ラグ・チャイルド/アリソン・ラッセル
黄昏ミュージックvol.81 ラグ・チャイルド/アリソン・ラッセル
ロビー・ロバートソンの死、ジョニー・ミッチェルの復活と大物カナダ系アーティストの悲喜交交な話題が示すように、かの国出身のアーティストは世界のポピュラーミュージックシーンに大きな功績を残したきたことに対し異存のある者は居ないだろう。
特に ジャズシーンでは“女性シンガーの宝庫”との称号も与えられている。
そのカナダからの昨今の大成功例が、前作がグラミー賞4部門にノミネートされた女性シンガーソングライター、アリソン・ラッセルではないだろうか?
過去の楽曲も素晴らしい作品が数多あるが、せっかくだ、本年9月リリースの3rdアルバム「ザ・リターナー」から変則的なミッドテンポが非常に心地いい「ラグ・チャイルド」を今回はピックアップ。
名曲「ビコ/ピーター・ガブリエル」を彷彿させる自然に沸き立つ大らかなアフロ感が思考に余裕をあたえ、秀逸な楽曲であるとともに、DJプレイ中には次の展開を思考するのに非常に最適な曲なのでもある。(se)