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黄昏ミュージックvol.72  燃えよ荒鷲/ミノタウロス

黄昏ミュージックvol.72  燃えよ荒鷲/ミノタウロス

 新年の1回目はどうしても和テイストの楽曲になりがちだが、ご多分に漏れず今回も諸にそんなタイトルを選んだ。
 元旦のグレート・ムタVSシンスケ・ナカムラ戦は久々に素晴らしい日本人対決のプロレスだった。
 プロレスの醍醐味の半分は入場シーンと云われて久しいが、今回の2人もそれを体現した極上の見参だった。
 ナカムラのあのバイオリンをフィーチャーした登場曲の前の前奏としての和太鼓ソロは元旦にぴったりのアレンジ。ムタに於いては存在自体が“東洋”であるが故にこれもまた新春への誘いであった。
 でだ、過去、正月興行に於いて“和”を一番感じさせる登場曲があった。坂口征二のテーマ「 燃えよ荒鷲」。
 戦へ挑む武士が如く勇壮な序盤から、中盤以降インタープレイに展開し、当時の先端フュージョンとへと流れ込む、正にオンリーワンなプロレステーマ曲なのだ。
 さて、この謎のバンド、ミノタウロスだが、日本のシンセサイザー・ミュージックの草分け淡海悟郎主宰のバンドであり、演奏力は非常に高度なモノを備えている。(他プロレステーマでは阿修羅原のテーマも彼ら)
 行き先不明な新年が開けた。まずはこの曲のように前を向いて歩くことにしよう(se)