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黄昏ミュージックvol.67  アンド・ユー・アンド・アイ/イエス

黄昏ミュージックvol.67  アンド・ユー・アンド・アイ/イエス

 夏アニメはなぜか毎年非常にクオリティーが高い作品が揃うのだが、今年もバラエティーに富むタイトルが揃った。
 なかでも前TVシリーズ及び劇場版で既に完全にはまっていた『メイドインアビス 烈日の黄金郷』は期待を裏切らない出来で、毎回楽しみに試聴させてもらっている。
 シナリオ、作画、動画など全て標準以上の出来なのは勿論、アピス内の世界観を決定付ける、美術、色彩設定の素晴らしさが作品に引き込まれる、正に入り口となっている。
 でだ、この世界観が既視的に思える像がたびたび脳裏によぎるのだが、最近そのあやふやなものが具体的な像がとしてやっと蘇った。UKの誇るプログレッシブ・ロック・バンド 。イエスの数々の代表作を描いたロジャー・ディーンのビジュアルとの類似性を感じていたのだ。
 まさか、『メイドインアビス』の制作陣が意識的に寄せてるはずもなく、嬉しき類似性だ。
 そのイエスが、ドラマー、アラン・ホワイト追悼と銘打ち、超名作『クロース・トゥ・ジ・エッジ』完全再現ライブのために来日すると聞いた。嬉しい反面。オリジナルメンバーはスティーヴ・ハウ(ギター)たった一人。月日は流れた。
 因みに筆者は表題曲より、今回紹介するB面全てを埋めるこの牧歌的且つスペイシーなこの大作が好きだ。※ビジュアルがよく分かるように、ジャケット見開き部分を敢えて掲載。(se)