黄昏ミュージックvol.1 スパイダー・アンド・アイ/ブライアン・イーノ
黄昏ミュージックvol.1 スパイダー・アンド・アイ/ブライアン・イーノ
黄昏ミュージック
“黄昏”というニュアンスは洋の西東で随分と違うことだろう。洋楽ばかり聴き続けてきたロック小僧の私が最初にそんな感覚を味わったのは、ブライアン・イーノの1977年のソロ名義では5枚目となるアルバム「ビフォア・アンド・アフター・サイエンス」の最終曲「スパイダー・アンド・アイ」であった。
しかし、後追いとなったが、その2年前に自身創立のオブスキュア(薄暗い)・レーベルから全編が黄昏感覚の「ディスクリート・ミュージック」がリリースされていたことを知り、やがてそんな気分に浸りたいときはそちらに浮気するようになっていった。(se)