黄昏ミュージックvol.61 笑ってよいしょ/5代目三遊亭圓楽&ロイヤルナイツ feat.野末陳平
黄昏ミュージックvol.61 笑ってよいしょ/5代目三遊亭圓楽&ロイヤルナイツ feat.野末陳平
1月終盤『希望』で初めての落語会が行われた。
出演は林家木久扇一門から、今や店の御常連とも云っていい女性落語家のパイオニア、林家きく姫師匠と、高学歴且つ落語&津軽三味線の二刀流で名高い林家ひろ木師匠。
二師匠とも初の開催を考えてか?入門編とも云える演目で場を和ませ早くも新年に福を呼び込んでくれた。
さてその際、落語好きな当方は出囃子を担当させていただいたのだが、ついでと云ってはなんだが客入れ客出しの選曲も担当させていただいた。まさに本邦初公開、「江戸落語家しばりのDJ」という訳だ。
上方を含めると相当数の落語家が楽曲リリースを過去しているのだが、江戸で歌唱力で選べば、現役では林家たい平師匠。オールタイムでは、古今亭志ん朝、林家三平両師匠は外せないだろう。そして、作曲&アレンジつまり楽曲のクオリティーで云えば今回取り上げる五代目圓楽師匠の『笑ってよいしょ』がずば抜けている。
同名のTVコメディードラマの主題歌として発売されたシングル盤音源で、番組の音楽担当、巨匠津島利章氏を差し置いてここではあの萩原哲晶氏が抜擢された。
既に一連のクレイジーキャッツのミリオンセラーでヒットメイカーとしての地位を築いていた氏だが、落語家とのジョイントというところが斬新である。野末陳平氏の落語家の了見を最大限にデフォルメした歌詞に、完成形とも云えるクレイジーサウンドが下支えする様は圧巻だ。(se)