黄昏ミュージックvol.74 ターン・バック・ザ・ハンズ・オブ・タイム/タイロン・デイヴィス
黄昏ミュージックvol.74 ターン・バック・ザ・ハンズ・オブ・タイム/タイロン・デイヴィス
いろんなジャンルの楽曲をかけるのが好きなのだが、一番身体に染み込んでいるのがノーザンソウルのような気がする。
このノーザンソウルという名称も実はややこしく、例のイギリス映画「ノーザンソウル」の舞台バーンズワース等イギリス北部の若者達が愛したニッチなアメリカのソウルミュージックを起源とする、ということにここではして筆を進めたい。
分かりにくい方は、ジャッキー・ウィルソン及びモータウンサウンドあたりをイメージしてもらえればいいだろう。
さて、その辺りのサウンドの隠し味としては、ダンスビートを強調するタンバリン、そして、ヤングアメリカンのスウィートな明るい未来像を呼び込むヴィブラフォンの響きが印象深い。
そしてこのタイロン・デイヴィスの代表曲「ターン・バック・ザ・ハンズ・オブ・タイム」ほどソウルミュージックとしてヴィブラフォンを上手く使った曲は無いほどに、そのシンプルでメロウなバッキングが脳裏に残る素晴らしきノーザンソウルなのである(se)