黄昏ミュージックvol.36 裸足の果実/EGO-WRAPPIN‘
黄昏ミュージックvol.36 裸足の果実/EGO-WRAPPIN‘
かれこれノーTV生活をしてからどのくらい経つのだろうか?筆者の記憶では最後に自宅でTVを見ていたのがフランスW杯なので、およそ22年になるはずだ。
ドラマ好きな筆者は、その後、レンタルか動画配信で多少遅れて視聴するようになるのだが、著作権がうるさくなった昨今、もっぱら民放動画サイト「ティーバ」で、ほぼリアルタイムで視聴するようになった。
そんな中、今期のドラマで音楽的に刺さったのがテレ東の『フルーツ宅急便』。
監督、演出が白石和彌。主演にTV版『釣りバカ日誌』の濱田岳を据え、脇には荒川良々、松尾スズキ等の手練が構える安定の布陣。
で、音楽の方だが、なんと、全般、音楽を高田蓮が担当している。そしてミスマッチとも云える男性ダンスコーラスグループ、超特急とのコラボ、『ソレイユ』という自身のアティチュードをくずさないダンスチューンがエンディングを飾るという裏技まで披露。
これだけでも聴き所満載なのだが、オープニングを飾るのがEGO-WRAPPIN‘。しかも地上波ではまず聴かれないアフロジャズベースのリズム構成をフューチャーした『裸足の果実』とは驚きだ。
筆者の見逃しは勿論あるだろうが、地上波ドラマでアフロビートが流れるとは完全に虚を突かれた。
肝心なドラマはまだ1話止まり、音楽同様の虚を突いた演出をつい期待してしまうのは筆者だけだろうか?(se)